一眼レフカメラを手にして写真を撮っていると、いろいろな失敗に出会うことがあります。
例えば、自信を持って撮ったつもりが、後で見ると目だけが赤く写っていたという経験はありませんか。
目が赤く写るとどうしても不気味に見えるので、写した方も失敗感がありますし、写された方にも喜んでもらえません。
室内でフラッシュを使って撮影するとよく、赤目現象が発生します。
この記事を読むことによって赤目現象が起こる原因を知り、赤目にならないような撮り方ができるようになり夜間でも上手に写真を撮ることができます。
赤目現象が起こる原因はこれ
結論から言えば、赤目現象はフラッシュに照らされたため網膜内の毛細血管が反射して赤く写ったためです。
夜間は暗いため、瞳孔が大きく開いていているので、フラッシュが光ったとき瞳孔を閉じる時間が間に合わないため、網膜までフラッシュの光が届いてしまいます。
このため、血管の多い網膜が写真に写っているということです。
写真でいえば赤目現象は、奇怪に見えるので喜ばれませんが、この現象を使って眼の検査をするのが眼底検査です。
眼科に行っている方は、やったことがあるかもしれませんね。
眼底とは網膜のある部分でここにはたくさんの毛細血管が走っているところです。
瞳孔を開いておいて、外から直接血管を見ることができるので異常を調べることができます。
写真のフラッシュ撮影で写真が赤目なる人、なりやすい人
暗いところでは、誰でも瞳孔が開くのは同じなのですが、夜間などでフラッシュ撮影しても、目が赤くなる人と赤くならない人がいます。
隣に並んで写しても、赤目にならない人もいるので不思議ですよね。
瞳孔を大きくしたり小さくしているのは虹彩(こうさい)と呼ばれる薄い膜で、この膜が伸び縮みすることによって、瞳孔を調節しています。
カメラで言えば、絞りにあたる部分です。
一般に虹彩の色が薄く灰色や青、黒目より茶色の人の方が赤目になりやすいと言われています。
つまり、メラミン色素が少ないと透過して網膜に届く光が多くなり、赤目になりやすい傾向になります。
また、子供の場合は、瞳孔の伸縮が大人に比べて大きく暗い所では大きく開いているので、赤目現象がでやすい傾向になります。
フラッシュ撮影時の赤目現象を防ぐ方法
写真を上手に撮るために、赤目現象を防ぐにはどんなことに気を付けるとよいのかをまとめてみました。
赤目現象の原因となるフラッシュを使わないで撮る
絞り優先の設定では、絞りのF値を低く(絞りを大きく)して、ISO感度を上げていき手ぶれしないギリギリのシャッタースピード1/60秒よりも速く撮れる条件で撮ると赤目現象は発生しません。
フラッシュを使う場合は、直接顔に当てない
フラッシュの向きが変えられるものであれば、壁や天井に光を反射させるようにすると顔に直接光が当たらないので、赤目現象がでません。
カメラとフラッシュが一体になったものでは、フラッシュの向きが変えられませんのでこのようなことはできませんが、内蔵ポップアップストロボ用ディフーザーなどを使うことで直接光を当てないようにすることができます。
写す相手にカメラのレンズを直接見ないように指示する
相手に自分の肩か胸周辺に視線をずらすようにするとフラッシュが正面から入らないので、赤目現象が起きにくくなります。
カメラを真正面から見ない撮り方は、初心者ぽっさを無くす働きもあるので一石二鳥です。
カメラに赤目防止の機能があれば使用する
カメラによっては赤目防止の機能があるので、使用します。
カメラにこの機能がついていれば、これが一番簡単な赤目現象対策といえます。
赤目軽減の機能とは、シャッターを切る前に補助光やフラッシュを数回光らせて瞳孔が閉じた状態にしてから、もい一度フラッシュを光らせて撮影する方法です。
赤目修正ソフトを使う
最近は赤目になった写真を読み込んで、赤目を修正するフリーソフトもありますので、あらかじめ対策せずに、もし赤目現象が発生していたらこのようなツールを使う方法もあります。
フラッシュ撮影時の赤目現象とその対策方法のまとめ
フラッシュ撮影時に目が赤く写るのは、瞳孔が開いているので光が網膜内の毛細血管に反射するためです。
・赤目現象の対策は、以下になります。
・フラッシュを使わない、正面から光を当てない。
・カメラに赤目軽減機能があれば、利用する。
・何も対策しないで撮影し、もし赤目現象がでていたら、赤目修正ソフトを使う。
赤目現象もちょっとした撮影のコツでキレイに写真が撮れるものですので、コツを覚えていきましょう。
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