ポートレート写真の上手い撮り方、人物の配置やコツについて解説

一眼カメラ 写真撮影のコツ
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カメラを持って家族や友達と旅行などをしていると、

「そのカメラで写真を撮ってよ」

などと言われることがありませんか。

ポートレート写真とは、人物を主な被写体とした写真のことを言いますが、ポートレート写真を上手に撮ることは意外に難しいものです。

撮った相手が親しい間柄なら後で写真を見て、

「なんだ、眼をつぶっているんじゃないの!」

「もっといい表情の時を撮ってよ!」

などともいわれかねません。

風景や花などを写真に撮るときは、何を撮りたいかの主役を決めて撮りたい構図が決まればすぐに撮れますが、ポートレート写真の場合はちょっと違います。

写真を撮るとなるとどうしても構えてしまうので、相手の表情が硬くなっているので、撮る方も表情を意識して撮らないと硬い表情だったり、まばたきをしたときだったりします。

また、記念写真にはありがちですが、建物の前に全身像が小さく写っていたり、景色をバックに
人物が小さく写っていたりします。

こんな失敗をしないためにも、ポートレート写真を上手に撮るコツをまとめてみました。

ポートレート写真の上手い撮り方、どのように配置するといいのか

上半身を写すポートレート


上半身ポートレート

上半身のポートレートでは、うれしい表情や身に付けているアクセサリーなども写ってくるので、生き生きとした感じをとらえることができます。

あなたのカメラに標準ズームレンズが付いているとすると、上半身を広角側で写すこともできますし、望遠側で写すこともできます。

広角側で写すとなると人物との距離が短くなるので、写真を撮られる側も精神的な圧迫感を覚えそれが表情に現れる場合があります。

また、レンズに近い部分ほど大きく写り、ゆがみもできてきます。

それに対して、やや望遠側で撮ると人物との距離は3m程離れてくるので、カメラの
圧迫感も薄れ表情も優しく写ります。

望遠側で撮ることで、背景も適度にボケるのでより人物が引き立つことになります。

一般的に上半身を写すポートレートでは、やや望遠側で撮ることがおすすめです。

でも、観光地などで写すときは背景がどんなだったかも写しておきたいということもあるかもしれません。

そんな場合は、広角側で写すことによって、背景も分かるようになってきます。

胸から上を写すポートレート

上半身を写すポートレートは、初心者のうちは人物に対して背景が占める割合が大きくなって人物が主役であるイメージが弱くなる場合があります。

胸から上を写すポートレートにすると、背景の割合が確実に減りますので人物が主役の写真ができ上がります。

全身を写すポートレート

全身を写すポートレート
上半身又は胸から上を写すポートレートが一般的ですが、場合によっては被写体のスタイルの良さとか衣装のすばらしさとかを撮りたい場合もあります。

そんなときは全身を写すポートレートでも何ら問題はありません。

その場合に注意することは、人物を一緒に写したい建物や景色との位置を近づけないで、カメラ側に近づいてもらうことが大切です。

そうでないと建物の前に誰とも分からないような人物が貼り付いて写ってしまいます。

人物ポートレート写真を上手に写すテクニック

人物を引き立てるために背景をボカす

背景をボカすポートレート
ポートレート写真で人物を引き立てるには、背景をボカすと人物がくっきり浮かび上がるのでよく使われるテクニックです。

きれいなボケ具合の写真を撮るには絞り優先モード(Av)にして、F値を小さくします。

明るいレンズを使用しているならF値をF2.8などに設定することで、背景をボカすことができます。

また、ボケ具合を大きくするなら望遠レンズで撮影したり、ズームレンズなら望遠側で撮影する方がボケ具合を大きくすることができます。

光の当て方を使い分けて撮影する

ポートレート写真は顔の表情を捕らえるので、人物にどの方向から光を当てるかによって肌の質や顔立ちによる陰影も変わってきます。

その人が持つ印象を最大限に引き出すためには、光の当て方による違いを理解して使い分ける必要があります。

光の当て方には次の3つの種類があります。

・順光

人物の正面から光が当たっている状態をいいます。

光がよく顔に当たるので鼻や顎に下に濃い影ができて硬い感じに写りますし、肌の質感もあまり出ません。

特に明るい太陽光のもとでは、まぶしいので目が細くなったり、しかめっ面になってしまうので、順光で撮りたい場合は日陰で撮る方が上手く写ります。

ポートレート写真では、基本的に避けたい光とされています。

・逆光

人物の背後から光が当たっている状態をいいます。

逆光の場合は鼻や顎の影も薄くなり、柔らかく優しい表現になり、肌質もきれいに写ることから、ポートレートに向いている光の当て方とされています。

しかし、背景が明るいため顔が暗めに写る可能性があるので、プラスの露出補正をかけたり、ストロボの強制発光を使う方法もあります。

露出補正の場合は、人物だけでなく背景もプラス補正されてしまうので、背景によっては明るく飛んでしまう場合があります。

こんな場合は、ストロボの強制発光を使うと自然な明るさで写ります。

・半逆光(斜め後ろからの光)

半逆光でのポートレート
半逆光とは斜め後ろ45度の方向から光が当たっている状態をいいます。

顔全体に柔らかい光が当たるので、全体的に優しい感じになりますし、鼻などにできる影で顔のつくりも立体的に見えます。

女性のポートレートを撮るときには、おすすめの光の当て方です。

いい表情を撮るために話しながら撮る

ポートレート写真を撮る場合、撮られる人はカメラに向かうと何かと緊張するものです。

特に女性や子供を撮る場合は、可愛い表情をしたときや微笑んだときなどの表情を写したいものです。

「可愛く写すから笑って!」

「そんな真面目な顔をしないで、普段の顔にして!」

など話しかけながらとると、相手の緊張も解けて普通の顔になったり、笑ってくれたりしますので、微妙な表情の変化やポーズを見逃さないでいいなと思った瞬間にシャッターを押しましょう。

きっと、自然な表情のいい写真が撮れますよ。

ポートレート写真の上手い撮り方、人物の配置やコツについてのまとめ

ポートレート写真の撮り方の基本ともいえるものが、上半身を写すポートレート。

その他にも、胸から上、全身を撮る方法もあります。

何を撮りたいのか、モチーフによって使い分けましょう。

ポートレート写真の上手い撮り方のコツは次の3つ

・人物を引き立てるために背景をボカす

・光の当て方を使い分けて撮影する

・いい表情を撮るために話しながら撮る

このサイトで紹介している「カメラ上達講座」は3部構成で、人物撮影編、風景撮影編、物・花撮影編に分かれています。

人物撮影編では、人物を上手に撮影する方法を解説しています。

逆光でも顔が暗くならず、むしろ神秘的な美しい写真に仕上げる方法や動き回る小さなな子どもを上手に撮る方法などが満載です。

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