夕焼けの景色を撮ったら、思ったより夕焼けの雰囲気が出ていなかったということはありませんか。
夕焼けの風景からも分かるように、被写体の色は照らしている光の種類によって見え方が違います。
一番分かり易い例は、白い紙を写すときです。
人間の目で見たときは、太陽の下でも、電球や蛍光灯の光が当たって
いても白い色は白として認識します。
ところが、実際は光の種類によって白い紙は赤っぽくなったり、青っぽくなったりします。
これをカメラで撮っても、白い色には写ってくれません。
そこで、白いものが白く写るように補正するのが「ホワイトバランス機能」です。
デジタルカメラでは撮影時に光の種類を認識し、自動的にホワイトバランスを調節してくれる「オートホワイトバランス」機能が付いています。
また、太陽光、電球、蛍光灯などの光源に合わせて手動でホワイトバランスを設定することもできます。
代表的なホワイトバランスの設定は、次の5つです。
■オート:光の種類を識別して自然の色に写るように自動で調整します。
■晴天:晴れた屋外で自然な色に写ります。
■曇天:曇っている屋外で自然の色に写ります。
■蛍光灯:蛍光灯の光のもとで自然な色に写ります。
■電球:白熱電球の光のもとで自然な色に写ります。
あなたは、ホワイトバランスの設定を活用していますか。
始めのうちは、「オートホワイトバランス」を使用しているのでは、ないでしょうか。
たいへん便利なオートホワイトバランスですが、どの場合も同じように昼間見るような自然の色に近い色に補正されます。
例えば、冒頭の例のように空が真っ赤に染まった夕焼けを写そうとしても空の赤味が補正されてしまい、雰囲気が出ないことがあります。
このように真っ赤に染まった夕焼けを表現したい場合は、ホワイトバランスをあえて「曇天」に設定すると、目で見たままの赤い夕日が撮影できます。
また、電球の暖かい雰囲気のある部屋を撮ったつもりが、ホワイパランスの働きで白く補正されてしまうこともあります。
この場合もホワイトバランスをあえて「太陽光」に設定すると、目で見たままの黄色っぼい暖かみのある雰囲気を撮影できます。
以上のようにホワイトバランスの設定を変えることで、見た目と同じ写真になったり、雰囲気を変えた写真に仕上げることができ表現が広がります。
ホワイトバランスを積極的に活用して見た感動を写していきましょう!
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